フィジカルヘルスフォーラム

Manu

ご挨拶


 このたび、第26回フィジカルヘルスフォーラムを九州大学で開催することになりました。九州大学での開催は第12回(2009年、コーディネーターは上園恵子先生)以来、14年ぶりとなります。会場は九州大学病院キャンパスで、空港や新幹線ターミナルからも大変便利な位置にあります。また、福岡市は15〜29歳の人口割合が東京特別区を含む全国21大都市で最も高く、大学生が人口に占める割合は全国第4位の「学生の街」でもあります(令和2年国勢調査より)。

 近年、大学には精神疾患や発達障害などを抱える学生・教職員や、世界各地からの留学生、性的マイノリティなど多様な背景を持つ学生・教職員が増加しており、それぞれに適した支援が求められています。家庭環境や貧困、孤立などの社会経済的要因は心身の健康に影響を及ぼしますが、そのような要因が関与するケースの保健管理はより複雑になります。支援する大学保健スタッフもそれぞれの事情や雇用契約で就労しており、メンバーが入れ替わっても安定した支援を持続するためには、理想論だけではなく、現実的でバランスのとれた枠組みを共有しておく必要があると思われます。

 今回のフォーラムでは、保健管理の現場で遭遇する「困難事例」をテーマとして取り上げ、どのような要因によって困難化しているのか、大学として何を・どこまで行うべきかなどを、多面的な観点から考える場としたいと思います。会場では講演を聴くだけではなく、事例に対する何らかの解決策を参加者と共に作り上げることを目標としたいと思います。元来、フォーラムとは「テーマに対して討論を行い、結論を出す」集まりを指しています。セミ・クローズドな環境を生かした内容となるよう、準備して参ります。

 それでは、多くのみなさまのご参加をお待ちしています。活気ある学生の街福岡へぜひお越しください。


第26回フィジカルヘルスフォーラム コーディネーター
九州大学キャンパスヘルス・健康支援センター
  鶴ヶ野 しのぶ