第20回フィジカルヘルスフォーラム

Manu

ご挨拶


第20回フィジカルヘルスフォーラム ご挨拶

 この度、第20回フィジカルヘルスフォーラムを京都大学にて開催させていただくことになりました。『健康を科学する 〜データを活かした健康管理』をテーマに、2日間のプログラムを企画しました。

 二つのシンポジウムでは、記録した「データ」を活かして、健康管理、健康増進に繋げていく具体策、展望を議論したいと考えています。医療、社会の発展に伴って、病気の治療から予防、健康の増進へと我々に求められる役割は変わりつつあります。人員・予算が限られる中で、健康管理・健康増進の重要性を大学の上層部や構成員、社会に認識してもらい、質を高めていくためには、客観的なデータに基づいた評価とデータの価値を高めるための連携が鍵を握っていると思います。昨今、医療・健康ビッグデータの持つ可能性に期待が集まっていますが、現場感なしにデータを取り扱っても現場の改善には繋がりません。健康管理・健康増進の現場を持つ我々だからこそ出来ること、やらなければいけないことを皆様と共に考える機会にしたいと思います。3つの特別講演は、健康への「投資」を促す仕組みとして注目される健康経営推進への取り組み、メンタルヘルス領域における可視化の試み、ゴリラ研究の第一人者である京都大学山極総長からのご講演と幅広い領域から話題をご提供いただきます。健康管理・健康増進のこれからのあり方を考えるヒントになると楽しみにしています。

 言うまでもなく、京都は国内外を代表する観光スポットです。初日の午前中には、京都を感じながら健康増進の取り組みを体験していただく企画も用意しました。フォーラムで学び、議論し、親睦を深めると共に、京都の魅力もご堪能いただきたいと思います。本会は、国立大学法人保健管理施設協議会の取り組みとしてスタートしましたが、国公立大学に限らず、私立大学の皆様のご参加も歓迎です。フィジカルヘルスと銘打っていますが、産業医部会の活動を兼ねていることもあり、従来通りメンタルヘルス系の話題も提供しています。 早春の京都で、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

第20回フィジカルヘルスフォーラム コーディネーター
京都大学環境安全保健機構 教授 石見 拓