フィジカルヘルスフォーラム

Manu

ご挨拶


このたび、第27回フィジカルヘルスフォーラムを立命館大学保健センターにて開催する運びとなりましたことを大変光栄に存じます。フィジカルフォーラムは、国立大学法人保健管理施設協議会フィジカルヘルス委員会のもと、1999年より「大学学生・教職員の身体的健康に関する諸問題を自由に討議する場」として始まり、全国の大学保健・産業保健に携わる専門職が一堂に会する貴重な機会として、長年にわたり発展を続けてまいりました。

第27回となる今回は、「産業保健の一次予防と三次予防の視点から教職員のWell-beingを追求する」をテーマに掲げ、スポーツ健康科学の知見を産業保健へとつなげる可能性や、復職支援におけるリワークの導入など、現代の大学・職場における健康課題に対して、多角的な視点から議論を深めてまいります。

開催地である滋賀県は、日本最大の湖・琵琶湖を中心に、古代より交通・文化・経済の要衝として栄えてきた歴史ある地域です。「湖国」とも呼ばれるこの地には、延暦寺や彦根城などの歴史文化遺産が点在し、近江商人の精神や環境先進県としての取り組みなど、地域の魅力と活力が息づいています。特に草津市は、東海道の宿場町として栄えた歴史を持ち、現在では京都・大阪とのアクセスの良さから、教育・研究・産業の拠点としても注目されています。

会場となる立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)では、「GIC(グローバル・イノベーション・センター)」および「CVIC(キャンパス・ビジョン・イノベーション・センター)」が2025年8月に竣工し、地域・社会と共創する次世代研究・イノベーション拠点として新たな一歩を踏み出しました。CVICには、リアルとバーチャルが高度に融合する社会における心身の変化や、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)などを扱う学際的な「身体圏研究」を推進するための設備が整備されており、フォーラムでは参加者の皆様にバーチャルワールドを体験していただく企画も予定しています。

本フォーラムが、参加者の皆様にとって有意義な学びと交流の場となり、今後の実践に活かされることを心より願い、皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。


第27回フィジカルヘルスフォーラム コーディネーター
立命館大学 保健センター所長
  中川 克