第21回フィジカルヘルスフォーラム

Manu

ご挨拶


第21回フィジカルヘルスフォーラム ご挨拶

 第21回フィジカルヘルス・フォーラムを山形市にて開催することとなりました。フィジカルヘルス・フォーラムは各地区の持ち回りでの開催となっております。東日本大震災の記憶が生々しく残った2012年3月に東北大学がコーディネーターとなり仙台市で開催されました。この度は、歴史のあるフィジカルヘルス・フォーラムを山形大学で開催する機会をいただき感謝申し上げます。山形大学は、旧制山形高等学校を母体に設立され、東北・北海道地区では、第三番目の規模の大学です。

 山形市は、城下町として発展して参りましたが、東に蔵王連峰、西に名峰月山を望み、自然に恵まれた風光明媚な地方都市です。山形市内には、文翔館、山形美術館といった文化施設があり、山形城跡の霞城公園、駒姫の菩提寺である専称寺、天台宗の寺院立石寺(山寺)といった名所もあります。また、隣接する市には天童温泉、上山温泉といった有名な温泉もあります。地酒の名酒も数多く食べ物も美味しいので、フォーラム参加のついでにお嗜みいただければ幸いです。

 さて、西日本豪雨や北海道地震などの自然災害を反映し、「災」が平成30年の漢字として選ばれました。東日本大震災や昨今の自然災害を通じ、災害は身近に起こりその備えが必要であること、保健管理センターは大学の危機対応部門としての役割を期待されていることを痛感しております。学生の健康管理のみならず、教職員の健康管理も求められ、保健管理センターの業務内容も拡大しております。

 今回のフィジカルヘルス・フォーラムにおきましては、初日に保健管理センターが担っている実務について、特に学生の自殺対策、産業医活動、感染症対策に焦点を絞り、私どもの日常業務や診療に役立つ内容を企画いたしました。保健管理センターは、学生・教職員の膨大なデータを活用できる唯一の部局です。研究面で保健管理センターのアドバンテージに資する目的で、ビッグ・データを活用して最先端の研究に取り組んでいるお二人のエキスパートのお話を拝聴する機会を設けました。さらに、東北の地から健康支援に関する情報を発信するため、東北地区の保健管理センターの先生方にそれぞれ得意な分野でのご講演をお願いし、シンポジウムを企画いたしました。フォーラムを通じ、保健管理センターが担っている業務や診療について、より深い理解が得られお役にたてればと考えております。年度末でご多忙となる時期かと存じますが、皆様お誘い併せの上ご臨席賜れましたら幸いです。

第21回フィジカルヘルス・フォーラム コーディネーター
山形大学保健管理センター所長 冨樫 整